春ツーとチー
今時分になると小学校の頃のハナッシー獲りを思い出す。
ハナッシーとはメジロ㋨ことで、ノリに連れられて,牧の峰まで自転車で行った。
獲りに行ったのは1かいだけだったと思うが、不思議と記憶には残っている。
初めてのハナッシー獲りでテンションが上がってた俺は、「ラリホーラリホーラリルレロ」と、当時やっていたアメリカのTVアニメの歌を口ずさんでいた。
メジロは音には敏感で、すぐ逃げてしまう。
「ヒロイキ、ヨーっとしとれ」
隊長のノリの忠告。
ヤンモチ(鳥もち)に足がついて、飛び立てなくなったハナッシーが出るたび、俺たちは勇んで捕まえに行く。
ハナッシーにも格差はあるようで、チーと鳴くのよりも、ツーと鳴くのがいいと、
その時教えられる。
チーよりも
ツーを獲れよと
無理を言い ひろいき