出会い
ゆうべ空を見ていると、田んぼからカエルの鳴き声。
おれはカエルを異常に恐れている。
むかしは外便所だったから、便所に行くときは母親についてきてもらってた。
途中にいるヒキガエルのこわかったこと。
夏の暑い日、風呂から上がりカルピスでも飲もうかと冷蔵庫へ。
なんか濡れぞうきんを踏んだ感触。
気にせず飲んで足元を見ると腹を膨らましてひっくり返ったヒキガエル。
ヒひぇーーーー。
あの時はびっくりした。
中学校の時のカエルの解剖。
女子もカエルの足を引っ張っていたが、俺だけ触れなかった。
最近は、むかしだったら、
道に転がっていたカエルの死骸もめっきり見なくなった。
代も明け
カエルの声も
耳によし ひろいき
俳句のかい
きのうは俳句の会。
俳句のかいと言うと、詠まれた恨みの句を聞いた俳人が、それぞれお金を受け取り、代わりに復讐に行くというものではなく、ただの俳句教室。
初めに、先月の市民フェァに展示される予定だった、私たちの俳句を、きっちりパウチしたものをいただく。
俺のは、
モクレンの
つぼみも緩み
春の風 ひろいき
だった。
凍て星を
背負いし我は
歩を重ね ひろいき
が評判よかったので、凍て星が行くかなぁと思っていたら、モクレンだった。
会の途中、講師の方がホワイトボードに書いた
こうもんを
泣きながら出る
屁と生徒 ひろいき
和田さんは、今時分になると思い出すって言ってくれた。
うれしかった。
憶えていてくれて。
おれは、泣きながらから始まるんじゃないかと思っていたが、なんどもすいこうしているうちに間違えたらしい。
今度のお題は出会いだと言う。
別れまとめ
あと2日だ。
そろそろまとめないと・・・。
自分にもいいなぁと思えるものから。
健康に
暮らしたころを
懐かしみ ひろいき
散り際の
桜に見ゆる
潔さ ひろいき
あらじろを
開けて始まる
歳の業 ひろいき
時事ネタで、
なんにでも
噛みつくフェミの
きれいごと ひろいき
どれも
泣きながら
こうもんを出る
屁と生徒 ひろいき
には及ばないかなぁ。
すいこう
きのうのをちょっとすいこう。
去り際の
桜が見せる
うつくしさ ひろいき
を、
散り際の
桜に見ゆる
いさぎよさ ひろいき
どっちもいいけど・・・。
どうしよう。
わかれ
以前，バカリズムさんが言ってたが、名作ぞろいの宮崎駿作品も、エンディングになると、これで終わるの？って作品が多いって意見。
俺も感じてた。
最後になると、息切れする感じ。
同じようなことがテセウスの船でもあった。
ひところの人気もなくなった鬼滅の刃はどうだろう。
そう思ってるうちに、ブームは去っていったような。
俺だけか。
ずっと前、スタッフが言ったワンピースはいいよ。
たま――にテレビを見るが、何がいいのかサッパリ。
本読まず
映画も見ずに
鬼滅去り ひろいき
ちょっと感動
グリコのカフェオレが賞味期限2日切れ。
困った。
2日切れなんかもったいない、なんともないのに、俺なんか、4週間前の飲んだけど,なんともなかった。
こういうものは、疑心暗鬼になって、大丈夫かなぁ、大丈夫かなぁって、飲むと得てして腹をこわすもの。
平気な顔して飲めば、ナーーーーんともない。
しかし売るのはハバカレル。
そんなとき頼りになるのがともよし。
「カフェオレもらってくれない？」
電話するが出ない。
しばらくすると店に来た。
花植を手伝っていたという。
「カフェオレもらってくれない？」
「んー」
「唯奈は何年生？」
「中学3年」
あと少しだな。
もらってもらえるのも・・・・。
「監査やっと終わったや、ヒロちゃんのおかげで助かったや」
ともよしには部落会計ワークシートのファイルを渡していた。
「ちょっとは役に立ったかい？」
「んー、こんとうば耕一に教え―ばよかとな」
使う人がいたら、つなげていってほしい。
わかれ
「こい、うっすいろ」
穴があくまで履き続けた俺の靴。
ゴミ袋一つ分あった。
よくよく見ると、まだ底もしっかりしてるものもある。
洪水が来て履けるものがなくなった経験がある私は、
捨てようとしているかみさんに何も言えず、「んー」
正直もったいない。
断捨離日
チョト待てその靴
まだ履ける ひろいき
わかれ
以前、焼酎クラぁだったノブキヨおじいが、親戚の結婚式に出たときのこと。
例によって、絶好調のノブキヨおじいは飲みすぎて、周りにグダをまいていた。
親戚が次々挨拶していく。
ノブキヨおじいの番。
親戚の一人が、「ノブキヨおじい、新郎新婦へなんか一言」
「よこうや、明日ぁサッテにゃあ、別るっとヤカラ」
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派手な式
挙げたやつらが
すぐ別れ ひろいき
